オオクワガタの幼虫の飼育方法まとめ!割り出しの体験記録

子育て

夏といえば、男の子はセミやカブト虫に夢中になる季節ですね。
5歳のうちの子も興味津々で図鑑のカブトム虫やクワガタのページばかりを開いて見ています(笑)

カブムシやクワガタなどが大好きな息子のために、オオクワガタの幼虫割り出し体験に行ってきました。

虫嫌いの私でも興味を持ったオオクワガタ割り出し体験と飼育方法についてお伝えしたいと思います。



オオクワガタって?

クワガタって知ってるけど、オオクワガタってどんなクワガタかわかりませんよね。調べてみたら日本にいるクワガタの最大級のクワガタムシとありました。

下に掲載した写真がオオクワガタです。写真だけ見ても素人にはどこが他のクワガタと違うのかよくわかりませんが、

オオクワガタの特徴 オス 27㎜~77㎜
メス 34㎜~44㎜
生息地 北海道~九州

オオクワガタはクヌギの樹液などに集まり、成虫で越冬し飼育でも5~6年は生きる個体も中にはいます。野生の個体は森林伐採や乱獲で減っており貴重なクワガタのようです。

ですが、ミヤマクワガタヒラタクワガタよりはオオクワガタは飼育下では比較的繁殖させやすいクワガタのなのだそうです。

オオクワガタ幼虫割り出し体験





実際に割り出し体験をさせてもらいました。

クワガタは生の木には産卵せず、きのこが自生しているような木に産卵します。どんぐりの木の幹(シイタケの原木)をペンチで注意しながら剝いでいきます。

木の中の幼虫は体の中にあるバクテリアを糞と一緒に出してそのバクテリアで木の栄養分を分解し、食べて大きくなります。

今手に持っている20㎝ほどの木の中に多い時は20匹くらいいて、いっぱい幼虫がいるときは木の中で幹を食べているので木が柔らかくなり割り易く、逆に木が固い時はあまり幼虫がいない場合が多いとのこと。

こんな感じで入っています。


掘り出してみます。


幼虫がいる場所に木の枝でちょこちょこして傷つけないように注意して取り出します。

取り出した幼虫は菌糸ボトルの中にすぐに入れます。

しばらくするとすぐに土の中にもぐっていきます。蓋をして持ち帰りました。

オオクワガタの幼虫の飼育の仕方

菌糸ボトルを管理する場所

菌糸ボトルに入れたオオクワガタの育て方は、特に水をやったり何か手入れをしたりする必要はないのですが、気を付ける点がいくつかあります。

注意すること!
 ・温度
・直射日光

基本の適正温度は23度ですが、菌糸ボトルを置く場所は家の直射日光が当たらない場所で涼しい場所に保管すれば大丈夫です。

幼虫は積算温度によって成虫になる時期が異なり、各家庭の置く場所によって温度が違うので成虫になる時期も異なってきます。

温度が高ければそれだけ成虫になるのが早くなりますが、早く成長するということは、その分幼虫の時にしっかり栄養を吸収せずに成虫となってしまうため、成虫でも小さくなってしまいます。

成虫になっていくらエサを与えても大きくならないので、この幼虫時代が大切!

冬の寒い時期だからといって暖房の部屋に入れる必要もありません。

氷点下にならないと死ぬことはなく、部屋の中であれば大丈夫なので、なるだけ温度が一定の場所が好ましいです。

温度が高いとそれだけ早く成虫になってしまうので気を付けたほうがいいとのことでした。

菌糸ボトルの交換時期と頻度

菌糸ボトルに入れた幼虫は特に水やりやお世話をすることはないのですが、ただ菌糸ボトルを交換することは必要です。
それはさなぎになるまでにオス・メスで回数は異なるものの数回のボトル交換を行います。

菌糸ボトルの交換時期は菌糸ボトルの色が茶色に変色してきたら交換のタイミングです。
幼虫がえさを食べていくと菌糸ボトルの白い部分が茶色に変色していきます。

白い部分が減ってきて3分の1くらいになったらタイムリミット。それまでにボトルを交換しなければなりません。

   ➡   
これはちょっとタイミングが遅いのですが、こんな茶色です。

そして菌糸ボトルはオスとメスで交換回数が異なります。

菌糸ボトルの最低交換本数 オス・・・最低3本
メス・・・最低1本
メスは早いと6か月くらいでさなぎになる準備をしてしまうので、1回の交換で終わる場合があります。交換目安のとしては3か月が目安になります。

菌糸ボトル交換時の注意点!

菌糸ボトルの交換で一番注意することは、さなぎになる時のタイミングでの交換です。

菌糸ボトルの中でさなぎになる準備をしている時にむりにえさを変えると死んでしまうので、注意が必要です。


ちょっとわかりずらいですが、写真の白っぽい部分はさなぎの準備に入った幼虫です。(左側)

さなぎの部屋を作り出したこの状態ではボトルの交換はできないので、栄養がないボトルですが下手に触ると死んでしまうのでそのまま見守るしかなくなってしまいます。

なので、そうなる前の最後のボトルの交換時期が難しいのですが、見極めのポイントがあります。

白い幼虫がだんだん成熟すると黄色に変わってくるので、そのタイミングを見極める!
日頃から観察しておくことが必要ですね。そして、早め早めに交換することが大事になってきます。温度が上がれば上がるほどさなぎになる可能性が高くなるので、さなぎになる前に最後の交換ができたらベストです。

オオクワガタのブリードのタイミング

オオクワガタを自宅でブリードする時は、成虫になってもすぐに交尾はしないので、成虫になって成熟した半年後くらいが目安です。
ですので、成虫になった年ではなくその翌年に繁殖させるのがベストのタイミング
幼虫から成虫になったら、次はブリードに挑戦してみるのもいいですね。

飼育するならオオクワガタをおすすめする訳

男の子だと必ずカブトムシやクワガタに興味を持つ時期が来ると思います。そんな時はオオクワガタがおすすめです。

オオクワガタはカブトムシなどと違って、1か月くらいえさをやらなくても水分さえあれば少々ほったらかしにしても死なないので、飼育がとても簡単です。

子供がクワガタを飼いたいと言い出したら、オオクワガタを飼ってみてはいかかでしょうか?

また、夏休みの自由研究などにもおすすめなので、この夏挑戦してみるのもおすすめですよ!

まとめ

私は虫は好きではありませんが、カブトムシやクワガタなどはそんな私が見ていても興奮するくらいおもしろい体験会でした。

幼虫の飼い方なども詳しく説明してくださり、とても興味深くいろいろ質問してしまいました。

夏休みなどにはいろいろな昆虫のイベントなどが開催されたりしています。

カブトムシやクワガタなど甲虫類に興味があれば、参加してみてはいかがでしょうか?

子どもが飼ってみたいと言ったら、場所も取りませんし簡単に飼育できるのでお世話をする大変さや楽しさ、生き物の命についても学ぶことができる甲虫飼育おすすめです。
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