カナッペの別名は何?ブルスケッタやピンチョスとの違いについても

料理

コース料理の前菜、あるいはパーティーでのおもてなしの一品として出されことが多い「カナッペ」。

見た目も華やかで、パーティにもってこいのお料理ですよね。

今回はカナッペの別名や意味・同じよう料理のブルスケッタとの違いについてご紹介します。




カナッペの意味や由来は何?

「カナッペ」の意味や由来・別名についてご紹介します。

カナッペとは

カナッペとは、一口大に切った食パンや薄く切ったフランスパンやクラッカーなどの上に、チーズや野菜・料理などを乗せた料理のことです。

上に乗せる具材の決まりはなく自由に好きな具材を乗せて食べることができますが、基本的には
水分が少ない具材を乗せるのが好ましいです。

代表的な具材としては、以下のものがあります。

肉類:フォアグラ、ローストビーフ、蒸し鶏、ハム、パテ
魚介類:キャビア、蒸したエビ、スモークサーモン、オイルサーディン、イクラ
乳製品:カマンベールチーズ、ブルーチーズ
野菜:きゅうり、トマト
その他:鳥やウズラのゆで卵

カナッペの意味や由来

「カナッペ」とはフランスの料理で、コース料理の前菜や酒の肴として出されことが多い料理です。

「カナッペ」の意味は、フランス語で「長椅子・ソファー」という意味の言葉です。

フランスでは豪華な宴会の食事の前に、別室に置かれた長椅子に座って待つ習慣がありました

その待ち時間にお酒を飲みながら食べていたことが、この名前の由来のようです。

カナッペの別名




「カナッペ」は別名で「タルティーネ」(タルティーナの複数形)や「トラメッツィーニ」と呼ばれることもあるようです。

フランス語・・・カナッペ
イタリア語・・・タルティーネ、トラメッツィーニ

カナッペ・タルティーネは同じ料理に使われているようでしたが、トラメッツィーニはサンドイッチパンのことも指すようです。

こちらは、Sorriso(ソッリーゾ)と呼ばれることもあり、意味は笑顔

確かに、笑顔の時の口とそっくりですよね。パンのぎりぎりいっぱいに具材を詰め込んだもので1個食べるとお腹いっぱいになりそうなサンドイッチです。

ブルスケッタやピンチョスとの違いについて

カナッペとブルスケッタとはどう違うのでしょうか?

ブルスケッタとは

もともとはイタリア中部の郷土料理で、おつまみや前菜として食べられる軽食の一つです。

名前はローマ地方の方言ブルスカーレ(bruscare)「炭火であぶる」に由来しています。

ブルスケッタはスライスしたパンをグリルやオーブンで焼き、にんにくを刷り込み、トッピングはオリーブオイルに塩、胡椒、トマトやピーマン野菜などをトッピングして食べることが多いです。

英語圏ではブルーシェッタとも呼ばれています。

ブルスケッタとの違い

カナッペとブルスケッタ見た目は同じに見えますが、何が違うのでしょうか?
違いをまとめてみました。

カナッペフランスの料理名ブルスケッタイタリアの料理名です。

<カナッペ>

パンを焼かずにそのまま具材を乗せて食べます。パンの上に直接具材を乗せるため、水分の少ない具材を乗せることが多いです。
<ブルスケッタ>
ブルスケッタに使うパンは、トーストしてにんにくやオリーブオイル塗るため、比較的水分の多い具材である野菜などを乗せることが多いです。

カナッペとブルスケッタの違いは、パンをトーストするかしないか、パンに塗るものの違いや
乗せる具材の違いなどがあるようです。

ピンチョスとは

ピンチョスやブルスケッタと同じような料理にピンチョスという料理があります。

小さく切ったパンの上に少量の食べ物が乗せられたタパス(小皿料理)です。

こちらはスペイン北部のバルなどで赤ワインと一緒に楽しまれている料理で、ピンチョスとう名前はピンチョ(串)という意味から由来しています。

(ピンチョスはスペイン語でピンチョ(串)が複数形になったものです。)

食材を串や楊枝でパンに刺して留めていたことにからこの名がついていますが、現在は串や楊枝を使わないものもピンチョスと呼ばれています。

串にささっていて食べやすいため、友人との立食する際、おしゃべりしながら食べるのが一般的なようです。

パンに乗せる食材は、以下のものが代表的です。

バスク料理でよく使われる魚:メルルーサ、タラ、アンチョビ、ウナギの稚魚もどき
その他の具材:トルティージャ、肉詰めピーマン、コロッケ など

ラテンアメリカでも、バーベキューの串焼き料理をピンチョスと呼び屋台などで販売しています。

中南米ではパンは一切れか全く使わないこともありますが、串は必ず使用するというスタイル。
見ためは日本の焼き鳥のような感じです。

使用される具材は、スペインとは違います。

肉類:牛肉、鶏肉、豚肉、サメ肉、メキシコ風チョリソ
野菜類:ジャガイモ、タマネギ、ピーマン、熟したプランテン

ピンチョスとの違い

日本で紹介されている多くのピンチョスのレシピは、パンの上に具材を乗せたものではなく、好きな具材を竹串またはピックにさしたものが多くありました。

カナッペやブルスケッタがパンの上に具材を乗せた料理あるのに対して、ピンチョスはパンの上に具材を乗せたものに串を刺したり、パン以外の具材を刺したものもピンチョスと呼んでいるようです。

まとめ

今回はフランス料理のカナッペについて、イタリヤ料理のブルスケッタとの違い・スペインのピンチョスについてご紹介しました。

料理名の意味や由来は様々あって面白いですが、呼び方も様々で混乱しますね。

同じように見える料理であっても国によって呼び方や作り方も微妙に違っていて、料理の奥深さも感じました。

また疑問に思う料理名があれば、ご紹介したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました