てんがらもん方言の意味や由来は?地域や三浦春馬の天外者での使い方についても

映画

2020年の7月亡くなった三浦春馬さんの最後の主演映画「天外者」。

12月に公開が決まり話題になっていますね。

彼の遺作といえるこの作品のタイトルとなっている「天外者(てんがらもん)」とはどういう意味なのでしょうか?

てんがらもん方言の意味や由来についてご紹介したいと思います。




てんがらもん方言の意味や由来は

てんがらもんの方言の意味

天外者(てんがらもん)とは、鹿児島の方言になります。

その意味は、

  お利口さん・感心な子・功績をあげた人・イタズラ小僧。

鹿児島弁ネット辞典より

利口ないい子の意味と、いたずら小僧の意味もあるとは面白い方言ですね。
相反するような意味を持つ言葉ですが、「賢い」「頭がいい」という意味で使われることが多いようです。

てんがらもんの由来

天外者(てんがらもん)の言葉の由来は鹿児島にある「八重山の天狗にまつわる民話」からとの情報もありました。

 むかしむかし郡山というところに人なつこい天狗どんがすんでおりました。

ある日、はじめて天狗どんが麓におりて遊んでいたところ水の湧き出る小池で遊んでいるガラッパさんをみつけました。

山のことなら何でも知っている天狗どんでしたが、ガラッパさんのことはさっぱりわかりませんでした。 それから二年後のある日のこと、ようやく天狗どんはガラッパさんとお話をすることができました。

二人は山の緑をまもる大切さや湧き出る水の大切さについていっぱいお話をしました。その後、いつしか二人の間にかわいい男の子が産まれ、山の神様から天狗どんの「天」とガラッパさんの「ガラ」をとって「天ガラもんと名付けなさい」とのおつげをいただきこの子を大切に育てました。

やんちゃではありましたが、親孝行で優しい心をもった「天ガラもん」はやがて大きく成長しお父さんお母さんを助け、八重山と甲突池(甲突川の源流)をまもり続けたそうです。
引用:八重山公園だより

天狗どん=天狗殿(どん)の天とガラッパさん(河童・カッパ)のガラを合わせて「てんがらもん」と名付けられています。
そして、その子供が「やんちゃな子」「親孝行な子」「優しい心を持った子」だったため、そのような子を「てんがらもん」と呼ぶようになったとの説もあり、親孝行で優しい子の意味でも使われることがあるようですね。

てんがらもんの由来は他にも諸説あるようです。
「天からの子」説、「典雅な者」説、「手柄者」説や「天からの授かりもの」から由来

てんがらもんが使われている地域

てんがらもんが使われている地域ですが、鹿児島全域で使われているようですね。
子育てサークルや発達支援のサークル名などに名称に多く使われていましたよ。

基本的はいい子やおりこうさんといういい意味で使われることが多いようなので、素敵な方言ですよね。

 

てんがらもんの使い方

てんがらもんは実際どのように使われるのでしょうか?

「あの人はてんがらもんじゃ」

あの人は、賢い・頭がいい!

 

「てんがらもんのまごじゃっで、つけぜんをくれんならねー。」
(お利口さんの孫だから、お小遣いをあげなきゃねー。)   鹿児島弁ネット辞典より

鹿児島弁はなかなか難しいですよね。

九州でも独特で、文章になるとまた意味を理解するのが難しくなります。

私も鹿児島出身の友人が電話で家族で話しているのを聞いた時、何を話しているかわからなかった経験があります。(笑)

ちなみに「ありがとうございます」は 「あいがともさげもす(あいがともさげもした)」
かわいい」は「むぜね」だそうです。

三浦春馬の映画での意味は?





三浦春馬さんの映画「天外者」の意味はどんな意味なのでしょうか?

三浦春馬が演じるのは この映画の主人公の五代友厚(ごだい ともあつ)。薩摩国生まれの人物です。

激動の幕末から明治初期、日本の未来のために尽力した五代を演じています。

この五代友厚は、近代日本経済の基礎を構築した天外者(てんがらもん)と呼ばれたことでも知られている人物です。

この映画で使われている天外者(てんがらもん)意味は、凄まじい才能の持ち主という意味で使われいます。

五代友厚は、大阪株式取引所(現・大阪証券取引所)・大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)・関西貿易社・大阪商船・阪堺鉄道(現・南海電気鉄道)を設立するなどやり手の人物でした。

まさしく、凄まじい才能の持ち主のてんがらもんと言える人物だったと思います。

まとめ

てんがらもん方言の意味や由来についてご紹介しました。

方言ってたくさんあって難しいですが、その意味や由来を知ると面白いですね。

映画でも鹿児島弁が出てくるのでしょうか?映画の公開もとても楽しみですね!

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