アメリカの海鮮スープの「チョッピーノ」をご存じですか?
魚介を使ったスープなのですが、同じような料理にブイヤベースという料理があります。
今回はチョッピーノとブイヤベースの違いや意味などについてご紹介したいと思います。
チョッピーノの意味やどこの国が起源なのかについて
あまり、聞きなれない「チョッピーノ」という料理。意味やどこの国が起源なのでしょうか?
この投稿をInstagramで見る
チョッピーノとはアメリカのサンフランシスコで食べられている海鮮シチューのことです。
1800年代にアメリカのサンフランシスコ近くのノースビーチに移民したイタリア人漁師らが考案したと言われています。
もともとは漁船の上で食べられていた漁師飯でしたが、アメリカのサンフランシスコにあるイタリアレストランでも提供されるようなり主要メニューとなったようです。
チョッピーノの意味はイタリア北西部を中心に分布する方言であるリグリア語で「刻む」という意味のチュッピン(ciuppin)に由来しています。
その日採れた魚で売り物にならないものを、刻んで煮こんだ料理であることからその名がつけられています。
チョッピンはイタリア共和国北西部の州にあるリグーリア州の伝統的スープの名前でもあり、チョッピーノはイタリア系のアメリカ料理と考えられているようです。
アメリカに本社を持つコストコでは、チョッピーノのセットが販売してあります。
この投稿をInstagramで見る
具材は、シーフードミックス、エビ、真ダラ、セロリ、玉ねぎ、マッシュルーム、レモン、パセリミニトマ等が入っていて内容量は1.8㎏。値段は税込み1498円です。
作り方もセットされている具材を煮込むだけでできるので、チョッピーノを食べてみたい方におすすめです。
チョッピーノとブイヤベース 違いは何?
チョッピーノに似た料理にブイヤベースがありますが、その違いは何なのでしょうか?
ブイヤベースとは
ブイヤベースは聞き慣れた料理名だと思いますが、ブイヤベースとはどのような料理なのでしょうか?
この投稿をInstagramで見る
ブイヤベースとは、フランスの寄せ鍋料理です。フランスの南方の位置するプロヴァンス地方の地中海沿岸地域の代表的な海鮮料理で、マルセイユの名物料理でもあります。
ブイヤベースももともとは漁師が売り物にならない魚を使って、大鍋で塩で煮ていた料理だったようですが、17世紀にトマトが伝わったことで、トマトを加えた料理になったようです。
フランス最大の港湾都市である、マルセイユが観光地となりマルセイユのご当地料理として発展し現在の形になった経緯があります。
ブイヤベース憲章なるものがあり、入れなければならない魚介や入れてはいけない魚介、スープは小魚でとるなど細かく決めれています。
レストランや家庭ではそれぞれ独自のレシピがあり、それぞれが伝統的なレシピであると主張して議論が絶えない料理のようです。
レシピの議論はされていますが、ブイヤベースはトムヤムクン、フカヒレスープとならんで世界三大スープの一つとされている有名なスープとして広く人々に知られる料理となっています。
チョッピーノとブイヤベースの違い
では、チョッピーノとブイヤベースの違いは何なのでしょうか?
伝統的なチョッピーノはカニ、エビ、ホタテ、クラム、イカ、ムール貝や太平洋で採れた魚を生トマトを使ったワインソースで合わせて作ったのもで、フランスパンやトーストを添えて提供します。
また、強い酸味と風味をもつサワードウパンと一緒に食べられるのが本場流のようです。
一方ブイヤベースもほぼ同じ材料で作る手順もほぼ同じなのですが、ブイヤベース憲章によると
カサゴ、足長ガニ、ホウボウ、マトウダイ、アンコウ、西洋アナゴ、から4種類は入ってなくてはならないというルール。
スープは小魚で採り、鯛、ヒラメ、オマール海老、ムール貝類、タコ、イカ、は入れないなど細かい規定はあるようです。
ですが、現在チョッピーノとブイヤベースのレシピやそれぞれ使われてる具材も様々あり、2つの料理の線引きは難しいようです。
発祥の地の違いはありますが、具材や調理法など類似している料理と言えます。
まとめ
チョッピーのとブイヤベースの違いや意味などについてご紹介しました。
チョッピーノはイタリア系アメリカ料理で、ブイヤベースはフランス料理でしたが、レシピ的には
煮ている料理でした。
本格派のブイヤベースを作りたい方は、マルセイユのブイヤベース憲章に合わせて作ってみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント