感動的ラブストーリー「今夜ロマンス劇場で」を見てみました!
ストーリーの中に病院に入院している老人が出てくるのですが、見たことはある俳優さんでしたが、名前は出てこない。
なので、調べたらとても有名な俳優さんでした。
今回は「今夜ロマンス劇場で」にでてくるおじいちゃん役の俳優さんについて
気になっている方に、名前・出演作品などをお伝えしたいと思います。
「今夜ロマンス劇場で」のストーリーと加藤剛が演じる牧野健司とは
この物語は現代と1960年代の2つの時代が描かれています。
現代は入院している老人の病院の様子が描かれ、もう一つは、1960年代に映画監督を目指す若い青年牧野健司が、映画の中に現れるお姫さま、美雪に恋をする話が描かれています。
出会うことのない映画の中のお姫さまが、落雷の停電でスクリーンの中のから現れ、お互いに好意をもっていた2人が現実に恋に落ちていくという展開。
だが、スクリーンから現れた美雪には人のぬくもりに触れてしまうとこの世から消えてしまうという秘密があり、愛する健司に触れたいが触れられないという2人の姿がせつなく表現されています。
健司の幸せを願い、一度は離れる決心をした美雪ですが、健司は触れることができない美雪でも一緒にいる決断をし、年老いるまで一緒に過ごします。
そんなお互いに触れあえない2人が死ぬ間際に最後に抱き合いながら死んでいくというストーリー。
病院に入院している老人が、若き青年牧野健司として最後に繋がります。
つまり、この老人の若い頃の不思議なラブストーリーを描いた作品です。
この役で病室で看護師に脚本家である自分の作品を紹介しながら、自分の過去を振る姿。
牧野健司の人生の終盤に妻の美雪と昔の思い出の場所をめぐる場面などは、この恋の切なさがさらに表現されているように思います。
この映画のプロデューサー稲葉直人さんは、牧野健司役には加藤さんに断られたらこの映画は成立しないと発言するほど、歳を重ねた牧野健司の役柄にマッチした俳優さんだったんだと思います。
「今夜はロマンス劇場でのおじいちゃん役は加藤剛
入院しているおじいさん役でこの歳を重ねた牧野健司を演じているのが、俳優の加藤剛(かとう ごう)さんです。本名は加藤 剛(かとう つよし)さんです。
そうか、加藤剛さんの遺作って今夜、ロマンス劇場でなのか……
あの海辺のデートからのラストで嗚咽漏らして泣いたわ…… pic.twitter.com/Ebqp8aiRNf— 茂十郎 (@moooooooojuro) July 9, 2018
若い人も顔だけは、見たことがある人が多いのでないでしょうか?
私も名前を聞いたら、聞いたことがあるお名前でした。
調べていくうちに、昭和を代表するようなすばらしい俳優さんでしたよ。
生い立ち
加藤剛さんの生い立ちをご紹介します。
出身は静岡県で、7人姉弟の次男として生まれ、父は小学校の校長だった。実家は広い敷地を持ち、畑仕事の手伝いながら、茶畑の広がる景色の中で中学三年生まで過ごしたそうです。
その後は東京の姉の家に身を寄せ、演劇や映画に関する仕事に着きたくて早稲田大学文学部演劇科で学ばれました。
大学4年で倍率20倍の難関、俳優座の養成所に合格!劇団内でも有名な美男子で他の俳優も加藤さんより上は目指せないと思うくらい大きな存在だったよう。
その後テレビや・映画の世界で活躍。私生活では女優で声優の伊藤牧子さんとご結婚され、2人のお息子さんに恵まれています。
残念ながら、2018年6月18日に胆嚢がんのためお80歳でお亡くなりになっています。
2018年に公開されたこの映画「今夜ロマンス劇場で」が映画作品の遺作なったようです。
【訃報】
野村芳太郎監督の「砂の器」、TVドラマ「大岡越前」でおなじみの加藤剛さんが、6月18日に亡くなられていた事が発表されました。今年2月に公開された「今夜、ロマンス劇場で」が最後の出演作となります。故人のご冥福を心よりお祈りします。
フィルモグラフィーは👉https://t.co/R3XLm1XgZZ pic.twitter.com/Uh6p5RrW5T
— 映画.com (@eigacom) July 8, 2018
素敵な俳優さんとして2001年に紫綬褒章、2008年には旭日小綬章を受章し、すばらしい功績を残されました。
ともてやさしそうなお人がらが表情に現れている素敵な俳優さんでした。亡くなられたとはとても残念ですね。
出演作品
加藤剛さんの出演作品は数多くありますが、中でも有名なのが、TBS番組で1970年から約30年間続いた時代劇「大岡越前」です。
2/3は大岡越前の日なんだと!
加藤剛さんのかっこよさな//北大路欣也より加藤剛の大岡越前が好きです pic.twitter.com/9mfEtkEhSR
— 🐰ばにら🦷 (@vanilla0110uv3) February 2, 2014
享保の改革の政策の実現に向けて奔走する大岡忠相が描かれた作品。
めちゃくちゃ美男子ですよね。
同じ時期の時代劇の「水戸黄門」など、長きにわたって放送されたものは、途中主役やわき役などの入れ替わりがあったようですが、この大岡越前は29年間主役は加藤剛さんが務め、その他の配役も変わらず最後まで演じた人も多かったとか。
キャストを変えずに、長く続いた時代劇というのもすごいですよね!大岡越前は俳優加藤剛の役者人生を語るには外せない作品です。
他の作品も時代劇以外でもテレビや映画の世界で活躍されました。
「沈まぬ太陽」・・・航空機墜落事故が起こり、航空会社不祥事に立ち向かっていく社員(渡辺謙)を描いた作品の政治家、利根川総理役
「命のビザ」・・・6千人のユダヤ人を救った外交官 杉原千畝訳
「そして戦争が終わった」・・・終戦時の内閣総理大臣、鈴木貫太郎とその家族を描いたドラマの昭和天皇役
「坂野上の雲」・・・ロシアとの外交交渉を行う伊藤博文役
上品な顔立ちからか、政治家の役柄が目立ちますね。
80歳近くまで俳優を続けられていたのですから、出演された作品数は多数ありました。
まとめ
「今夜ロマンス劇場で」に出演されていた俳優「加藤 剛」さんが気になり調べてみました。
若い人は知らないかもしれませんが、調べていくうちに「大岡越前」で主演されていたのを思い出しました。
「今夜ロマンス劇場で」が遺作になっていたとは、素敵な俳優さんだったのにとても残念です。
最後は綾瀬はるかさんとの抱き合うシーンでの役者最後のスクリーン最後のシーンとなってしまいました。
加藤 剛さんというすばらしい俳優さんの最後の作品だと知ると、この映画に対する思いや見方がまた変わってきますね。
「今夜ロマンス劇場で」は、役者人生の最後の加藤剛さんにもぜひ注目してみて頂きたい作品です。
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