特別支援学級から普通学級への転籍は可能?学習形態や入級のケースについても

最近は発達障害に対する情報も増え、早くから療育に通うお子さんも増えています。

情報が増える中、グレーゾーンに入るお子さんも増え、進路をどうしようと悩む方も多いのではないでしょうか?

毎年、10月・11月頃から新小学1年生対象の就学時検診も始まり、進学する学級を特別支援学級か普通学級にしようか迷われる親御さんも実際多いです。

特別支援学級を選んだら普通学級に戻れるのか、特別支援学級の学習はどんなものなのかについてご紹介します。




特別支援学級に入級のケース

特別支援学級を検討する場合のケースについてご紹介します。

特別支援学級を希望する場合

発達検査を受け何らかの診断を受けており、児童の実態から特別支援学級を希望したい場合はその要望を所属する幼稚園や教育委員会に連絡します。

幼稚園だと就学時検診の前に面接などが行われることが多いので、夏休みくらいには担任などに連絡しておくといいと思います。

私が特別支援の仕事に携わっていた頃は、特に診断名など必要はなく児童の実態に合わせて親の希望で入級することが可能でした。

現在は、軽度の発達障害の児童も多数おり医師の診察記録や発達検査の提出が必要な自治体もあるので確認が必要です。

特別支援学級を進められた場合

特別支援学級を考えていなかったが、就学時検診の結果からまたは幼稚園や保育園などから特別支援学級を進められる場合があります。

普通学級しか考えていなかったのに、急に連絡が来てびっくりする保護者の方が多数です。

うちの子は普通学級で行ける思っていたのにとショックを受ける方も多いと思いますが、その時は
しっかりお子さんのことを考えてあげて下さい。

実際のところ、幼稚園での集団生活を見ていて、支援が必要なお子さんはいます。支援学級の選択が望ましくても、希望されていない保護者の方に伝えることはなかなか難しいことです。

幼稚園の様子を伝えても、なかなか受け入れられない方もいます。

伝える側も難しい問題で、2学期に教育委員会から様子を見に来られたタイミングで保護者に伝える場合も多くあります。

教育委員会の方が児童の様子を見られて支援が必要ということだっと話せば、話がしやすいという理由もあると思います。

教育委員会の方が見られて実際に支援学級の対象児童であると思われるケースもあるかもしれませんが、実際には園での様子を毎日見ているのは先生方なので、ある程度は先生方の判断です。

まだまだ特別支援学級へのハードルは高く、親のエゴや祖父母や親せきなど周りの反応が気になり、普通学級を選ばれる保護者もいます。

もし、特別支援学級を勧められた場合、支援が必要な子供であることを受け入れ、どのような選択が子供のためになるのかを考えて欲しいと思います。

まずは、小学校へ見学へ行き、どのような実態でどのような支援がうけられるのかを詳しく聞いてみることをおすすめします。

お子さんの実態を説明して、可能であれば特別支援学級でなく、普通学級に在籍して通級教室があれば通級教室を利用したり、学校の実態で支援員をおくなどの方法もできるので学校で相談してみるのが一番いいと思います。

普通学級に在籍する場合でも、指示が入りにくいや離席が多い子などは席を前にしてもらうなど、子供に必要な支援を事前に担任に話しておくことが大事だと思います。

特別支援学級での学習形態

特別支援学級に在籍すると、支援学級で全ての時間を支援学級で過ごさなければいけないということではありません。

インクルーシブ教育が重要視されるようになり、現在は同じ場で共に学ぶことが必要とされています。

特別支援学級に在籍しながらもほぼ普通学級で過ごす児童もいれば、国語と算数だけなど不得意な教科だけ支援学級で受けるなど、その学習活動の在り方は様々です。

その学校の支援学級の児童数や先生方の人数にもよりますが、必要に応じて普通学級での授業に支援学級の先生がサポートに入ってくれる場合もあります。

特別支援学級では、個別の支援計画を立て児童に実態に合わせた活動や学習内容が組まれ、児童の困り感に寄り添った内容を取りいれることができるのもメリットです。

20人・30人の学級では、一人一人にあった学習を内容を考えることは難しいですが、特別支援学級ではその児童に合わせて学習を進めてもらえるので、意欲的に学習に取り組めるのではないかと思います。

特別支援学級から普通学級への転籍は可能?

特別支援学級にから普通学級への転籍は可能かについてですが、とりあえず、特別支援学級に在籍し、様子を見て普通学級へ戻ればと考える方も多いと思います。

実際には、特別支援学級から普通学級への転籍は可能ですし、そういったお子さんも多くいました。

ですので、特別支援学級で学校生活や友達との関係に慣れ、特別支援学級に在籍しながら普通学級にいる時間を徐々に長くしていき、児童の様子を見ながら普通学級へ転籍という流れが児童の負担がなくスムーズにできると思います。

ただこの逆のパターンで普通学級でまずやってみて、普通学級が厳しいと感じた場合に特別支援学級に転籍すればと考える保護者の方も多いと思います。

普通学級でついていけなくなった児童や多動で集団生活が難しくなったり、不登校になって特別支援学級に転籍してきた児童も多数いましたが、その子たちの多くが自己肯定感が低くなった子供たちでした。

普通学級で「あの子はできない」「あの子は落ち着きがない」というレッテルを貼られてきた子たちなのです。

もっと早くに手立てができていたら、もっと自分に自信を持って学校生活を楽しんでいけたのでは
と思ってしまうケースが多くありました。

個人の意見になりますが、できれば普通学級から特別支援学級という選択よりは特別支援学級から自信をつけて普通学級に転籍する方が望ましいのではないかと思います。

まとめ

特別支援学級を選んだら普通学級に戻れるのか、特別支援学級の学習はどんなものなのかについてご紹介しました。

特別支援学級は学習形態も様々で、児童にあった指導内容でカリキュラムを組むことが可能です。

特別支援学級から普通学級への転籍は子供準備が整ったらいつでもできるので、子供にあった進路決定をしてほしいですね。

 

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