古畑任三郎の最後の作品になる「ラストダンス」。
松嶋菜々子さんが犯人役で登場します。
双子の脚本家とう設定で、いくつも伏線がありとても面白い作品でした。
今回は「ラストダンス」でのあのセリフの意味やもみじが言った「あの話」についてご紹介したいと思います。
目次
古畑任三郎「ラストダンス」あらすじ
古畑任三郎の最後のエピソードは「ラスト・ダンス」だった。松嶋菜々子さん演じる犯人について「最後の殺人者は私が出会った中でも、特に美しく、そして特に哀しい女性」と紹介していた。そしてそれきり、待てど暮らせど古畑任三郎の新作は放送されなかった。田村正和さん、引き際も美しい。#田村正和 pic.twitter.com/xjflGnRAV6
— 🌼 (@exhibition_1839) May 18, 2021
売れっ子の脚本家の加賀美京子は双子の姉のもみじと妹のかえでのペンネームで2人共同で仕事をしていました。
妹の大野かえではドラマのスタッフとの打ち合わせや、制作発表などもこなしていましたが、姉のもみじは打ち上げなどに呼ばれても人前に出たがらない性格。
かえでは派手なメイクで、おしゃれな衣装を着、社交的な彼女はいつも華やかなスポットライトを浴びているいる存在でしたが、一方のもみじはファッションもあまりこだわらない地味な性格で対象的な双子でした。
脚本を2人で作成していたましたが、それぞれ作りたい作品の方向性が違い姉のもみじは独立を希望。
そこで、姉のもみじが殺害されるという事件が起こります。
何か思いつめていたというもみじの事件は自殺に思われましたが、古畑任三郎が現場の状況や楓の対応に違和感を覚え事件解明に動き出してい行きます。
古畑任三郎「ラストダンス」のあのセリフの意味は?
かえでは次の作品の「ラブポリス」のために古畑に警察内の恋愛事情について話を聞くことになり
カフェで待ち合わせをしていました。
その後、一旦自宅に帰り、もみじのある提案に乗ります。
かえでが秘書の杉浦にタバコを買って来てと頼むのです。
その時のセリフが「大成功。これっぽっちも疑ってないわ」。
このセリフの意味は、この時点でかえでともみじが入れ替わっているということです。
「本職の刑事さんにどれだけの注意力ががあるか聞いてみたい」とかえでに入れ替わりの話を持ち掛けていたのです。
その提案は、実は妹のかえでをもみじと見せかけて殺害するためのものでした。
二人が入れ替わるシーンはありませんが、このセリフで二人が入れ替わっているということをがわかります。
他にも「あのときは驚いたわそうやって人と違うことしてたほうがいい。小さく収まったらつまらないわ。」というセリフももみじが言うには不自然さを感じます。
このシーンの2人のやりとりで二人が入れ替わっているのが推測できますね。
もみじの「あの話」とは?
もみじはストーリーの中で何度もかえでに「あの話考えてくれた?」と尋ねます。
二人は加賀美京子という名前で脚本を書いていました。
脚本とセリフは別でプロット(ストーリー)は妹のかえで、セリフは姉のもみじが担当していたのです。
ですが、2人書きたいものの方向性の違いから、もみじはコンビを解消したいと妹のかえでに話をしていたのです。
コンビを解消するには、かえでがやっている打ち合わせや、人前にでることも増えるので服装や化粧の練習までしていたもみじ。
独立したいという思いは強かったようです。
ラストダンスの伏線
ラストダンスにはいくつも伏線があります。
かえでのしぐさ
古畑は「鬼警部ブルガリ三四郎」の監修で作品に携わり、その打ち上げパーティで古畑と出会います。
そのお酒の席でかえではグラスについた口紅を拭いていました。
普段から化粧をしていたかえではいつもそうしていましたが、化粧に不慣れなもみじは口紅を拭かなかった。
その仕草がかえでとは違う人物であるということに気づかせた一つの要因でした。
黄色のコート
打ち上げで当たった「鬼警部ブルガリ三四郎」の衣装の黄色いコート。
かえでと待ち合わせた際に持って行ったのですが、なかなか目立つ色で着れずにいた古畑にかえでは着るように勧めます。
その後に現れたかえでに入れ替わったもみじは、そのことを知らないのでせっかく着た黄色のコートのことはスルーしていしまいます。
黄色いコートに触れないかえでに、古畑は違和感を感じたのでしょうね。
かえでのダンス
最後に流すのはラスト・ダンスね#古畑任三郎 #田村正和 pic.twitter.com/2UkomjeaKH
— 天使を護る少女。 (@purplerose1105) May 18, 2021
打ち上げパーティーでかえでと古畑がダンスを踊るシーンがありました。
ダンスが踊れない古畑にかえでがステップを教えるのです。
社交的なかえではダンスも踊れましたが、内向的なもみじはダンスは全く踊れませんでした。
車の運転やインターフォン
かえでは車の免許を持ちカフェに来るときも運転していましたが、もみじは運転免許を持っておらず、タクシーを利用していたこと。
もみじの家にはめったに来ないかえでが、家にある旧式のインターフォンを使いこなしていたことも古畑が指摘した点でした。
ピエロの人形ピンキー
ファンからもらったという大きな音に反応するピエロの人形「ピンキー」。
そのピンキーが棚から落ちていたことに気づいた古畑。
1度に動く距離は20㎝程度。2回大きな音がしないと棚からは落ちないことに気づきます。
ピストルのような大きな音が2回なったと推測し、もみじの自殺説に違和感を感じました。
他にも化粧するために使っていた魚の少ない大きな水槽や、化粧品や洋服がなくなっていたことなどももみじの部屋で気になる要因なっているものでした。
まとめ
今回は「ラストダンス」でのあのセリフの意味やもみじが言った「あの話」についてご紹介しました。
古畑任三郎は、故田村正和さんの代表作でもあり「ラストダンス」は伏線も多くとても面白かったですね。
古畑任三郎は大人気ドラマで、今見ても楽しめる作品です。是非他の作品も楽しんでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント