イタリア料理の「カチュッコ」という料理をご存じですか?
見た目は有名な「アクアパッツア」にも似ていて、その2つの料理の違いがわからないという人も多いのではないかと思います。
今回は、イタリア料理の「カチュッコ」という料理とアクアパッツアの違いや、「カチュッコ」の発祥地や名前の由来についてご紹介したいと思います。
カチュッコの発祥地や名前の由来
カチュッコとはどんな料理なのでしょうか?
カチュッコ(イタリアはトスカーナの魚介のトマト煮込み) #お腹ペコリン部 pic.twitter.com/bC6FpFoOcF
— うた (@tic0321) February 2, 2020
カチュッコの発祥の地はイタリアのトスカーナ州のリヴォルノと言う街の郷土料理になります。
リヴォルノはリグリア海に面する港町で、人口15万人程の小さな港町です。カチュッコは、主に
ヴィアレッジョからリヴォルノといった、海沿いで食べられている魚介鍋料理になります。
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もともとカチュッコは、漁師町であったリヴォルノで、売れなかった魚介類を鍋に入れて作っていた漁師飯です。
魚介類をトマトソースで煮こんだ料理で、お皿にガーリックトーストを敷き、上から魚介の具とスープをかけて食べます。
名前の由来は、「小物、雑魚」と言う意味のトルコ語にあたる「küçük」からきているのが有力なうようです。
カチュッコはフランスの寄せ鍋である「ブイヤベース」にも似ていますが、ブイヤベースはサフランが入り、ブイヤベース憲章なるものによれば、入れる魚の種類などが細かく決まっています。
一方カチュッコ(Cacciucco)にはそれほど細かい規定はなく、名まえに5つのCがあることから、5種類以上の魚介類を入れるとよいとされているようです。
カチュッコとアクアパッツァの違い
カチュッコとアクアパッツァの違いは何なのでしょうか?
アクアパッツァとは
アクアパッツァもイタリアの料理ですが、こちらはナポリ料理です。
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アクアパッツァは、魚介類をトマトとオリーブオイルなどと一緒に煮こんだ料理です。
アクア=水、パッツア=暴れるという意味で、魚を鍋に入れる時に水が跳ねることからつけられた名前。
アクアパッツアの本来の作り方は、ブイヨンなどは使わず、丸々一匹の魚を水と塩やトマトあるいや白ワインで煮こんだ魚のスープです。
以前はアサリやエビなどを入れずに作っていたようですが、最近では魚だけでなく、貝類のアサリやムール貝などをいれて作られるよになっているようです。
また、伝統的なアクアパッツアはトマトは入れず、海水と白ワイン、オリーブオイル、にんにく、イタリアンパセリは必ず入れて作るなど、もともとの作り方と現在では作り方が変わってきています。
カチュッコとアクアパッツァの違い
カチュッコとアクアパッツァの違いですが、どちらもイタリアの料理で、具材も作り方も似ている料理ですが、どこがちがうのでしょうか?
基本的にはアクアパッツァは魚を丸ごと一匹使うのが本来の作り方のようですが、現在は切り身でも作られているようです。
アクアパッツァは基本白ワインで煮こみ、カチュッコはトマトソースで煮こんだ料理の違いはありそうです。
アクアパッツァもプチトマトを入れて作るなど、トマトも具材としては使われていますが、スープはどちらかというと白濁スープになります。
お店のメニューでも同じ料理を2つの料理名で紹介しているので、明確な線引きは難しい料理といえるのかもしれません。
本日のスペシャルは、生牡蠣のガーリックバター焼き 300円/1個、かつおのカルパッチョ 890円、小海老とあさりのペンネ ジェノバソース和え 950円、かさごのアクアパッツァ/カチュッコ 1,300円 です! pic.twitter.com/TLMdCwPYmP
— トリニータ (@mytrinita) June 26, 2014
カチュッコは、イタリアの中部から南イタリアでは、同じような魚介のスープをズッパディペッシェと呼んでいて、さまざまレシピがあり具材や味も様々あるようです。
まとめ
今回は、イタリア料理の「カチュッコ」という料理とアクアパッツアの違いや、「カチュッコ」の発祥地や名前の由来についてご紹介しました。
料理名は同じような料理であっても地域によって名前が異なり、レシピも様々あり明確に線引きするのは難しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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